たのしい毎日を過ごしましょ!

Sky Wish ~ムクの浮島~ 第17章

第17章

 

目を開くと、そこはさっきよりは明るいが、浮島のある世界に比べればまだ暗い場所だった。上空には相変わらずの厚い雲が一面に広がり、眩しいほどの太陽の光は、ここにも届いていなかった。

リクは慌てて体を起こすと、急いであたりを見回しアリシアを探した。今までの出来事がすべて夢だったら、という恐怖がリクの心に沸きあがった。

しかしそれは取り越し苦労だということがすぐにわかった。アリシアは少し離れたところで、ルルの首をゆっくりとなでていた。その瞳は先ほどと変わらず、光を灯さない暗いものだった。リクは安心し、そしてすぐ、不安に襲われた。

……アリシアはどうしてしまったのだろう。アリシアであることは間違いないのに、なぜ、オレのことがわからないんだ……。

また少し背が高くなり、髪も長くなっている。美しくなったアリシアに見とれ、それでも再び会えた喜びで胸がいっぱいになった。

リクは立ち上って、アリシアを見、それから、あたりに目をやり初めて気がついた。

リクたちは直径10メートルほどの狭い平地にいた。遠くには同じような高さの雄大な尾根が見える。その下はすべて濃い霧で覆われていた。平地の端まで歩いていくと、驚いたことに、そこは全て切り立った断崖絶壁に囲まれており、リクたちはその上にいたのだ。一瞬足がすくんだが、その場所が、到底人の足では登り降りできない場所であることを不思議に思った。ここにルルがいなければ途方にくれることとなっただろう。

先ほどの場所とは明らかに違っていた。気がつくと胸の苦しみや息苦しさも消えている。

恐る恐る覗き込んだ眼下の濃い霧が、風によってゆっくりと流れた。

するとそこには、思いもしない小さな街が幻のように現れた。いくつかの石造りの家が立ち並び、その間にはわずかな緑も見える。こじんまりとしているが、温かみのある街に見えた。

そして、それによって、この場所が相当高い位置にあるということがわかった。その街自体も高度のある平地となっており、リクのいる場所とは大きな段差となっている。その側面はほとんど垂直の崖になっていて、底はどこにあるのか見えなかった。

「ここは、いったいどこなんだ……」

浮島でないことはあきらかだった。こんなに高低差のある島は見たことがない。まだここは空の底なんだと思った。困惑しながらも街を見下ろしていると、そこから、誰かが近づいてくるのが見えた。ムクに乗って、ではなく、人がその姿形のまま、飛んできたのだ。さすがにリクは一歩下がってしまった。ここまではっきりと見てしまったら、疑いようが無い。

「飛人……」

そうつぶやき、凝視していると、飛んできた人物はふんわりとリクたちのいる平地に舞い降りた。

「やあ、気がついたかい?」

その男性は、リクと全く変わることのない、アルくらいの年齢の普通の人間であった。

グレッグの言葉が蘇る。「ほんの少し特別な力を持っているだけ……」

リクは背筋を伸ばして、お礼を言った。

「僕たちを助けてくれたんですね。本当にありがとうございます」

その言葉に男性は少し驚いたような顔をした。

「ああ……いや、君たちが落ちたところは低い位置で猛毒ガスの吹き溜まりになっていたんだ。あんなところに長くいたら、確実に死んでしまうからね。見つかって良かった。あの猛毒のガスは空気より重い性質を持っているから、ここは私の知っている中で一番空気のきれいな場所だ。……それにしても君は、私を見ても恐がらないんだね」

不思議そうに笑顔を見せる。

「アリシアも、そうだから……」

リクはそう言って、アリシアに目をやった。こちらを気にする様子も無く、ルルのまわりで世話をしている。

「ああ……アリシアは本当に大きくなった」

飛人は目を細めて、アリシアを見ている。リクは驚き、飛人を振り返った。

「アリシアを知っているんですか?」

飛人は笑みをたたえて大きくうなずいた。

「私はフランネルという。アリシアの叔父だよ。ひそかに彼女のことを見守っていたんだ」

リクは目を見張って二人を交互に見た。そういえば、栗色の髪や、目元が似ているような気もする。フランネルと名乗った飛人は、静かに語り始めた。

「アリシアの父親は、ここに住む飛人が避けて通ることのできない病で亡くなった。母親もアリシアを生むと同時に同じ病で亡くなってしまった。悲しみにくれながらも、私が赤ん坊のアリシアの面倒を慣れないながら見ていたのだよ。ここでの名前は別にあったがね。いやあ、あのころは本当に大変だった。

しかしある日、ベッドで寝ていたまだ歩くこともできなかったアリシアが消えてしまった。私たち一族でも赤ん坊はまだ飛べないはずだから油断していたんだ。あの子は特に強い力を持っていたらしい。必死で探しまわっていたら、ちょうど、グース号に拾われたところだった。浮島の人間の前に姿を現すことを、過去の出来事から一族の中では禁止されていたから、どうしたものかと様子を見ていたら、グース号の人々はとても暖かくアリシアを迎えいれてくれた。ときどき見に行ったが、成長するアリシアを本当の家族のように大切に育ててくれていた。

それを見て安心した私は、勝手だが君たちに任せることにしたのだよ。アリシアは居心地のいい家族を自分で探しにいったのだと、勝手に解釈することにした。ここの汚染された空気の中で過ごすよりも、上空の世界のほうが人体にはよっぽどいいしね」

あの夜空に浮かんでいたアリシアは、ここから飛んできたのだ。驚きとともに、リクはうれしくも感じていた。空飛ぶ赤ん坊だったアリシアにも親戚がいたのだ。飛人のフランネルがとても近い存在に思えた。ふとアリシアに目をやり、その動きに違和感を覚えた。

「あれ……アリシア、足を怪我したのかな……」

ルルの周りを歩くときに少し足をひきずっていた。怪我だと思い、駆け寄ろうとすると、フランネルがリクを止めた。

「あれは、怪我じゃないよ。……知らなかったんだね……。あの子は、頭に大きな傷を持っている。……あれは手術の跡だ」

「え?手術……?」

リクの知っている限り、アリシアはそんな大怪我をしたことはなかった。それが本当に手術跡だとしたら、それはザイオンに連れ去られた後にできたことになる。

そう考えて、リクは恐ろしいことを思い出していた。

『その飛人は不幸なことに謎の解明のため、人体実験の道具にされてしまった』

グレッグから聞いた話だ。

「まさか……そんな……」

リクは激しい衝撃を受けて言葉に詰まった。

「遠い昔も同じことがあったんだよ。愚かな奴らが、頭を開いてその構造を調べようとしたんだ。何も変わらない同じ人間なのに……。アリシアはその後遺症で記憶を無くし、足が少し不自由になったのだろう」

フランネルは目を伏せた。リクは激しい怒りが湧き起こるのを感じた。

「飛人だとわかったアリシアを、ザイオンはそのために誘拐したのか……。なんて、なんて酷いことを……」

涙で霞む目でアリシアを見た。

アリシアはどんなにむごい仕打ちを受けたのだろう。どれだけつらい思いをしたのだろう。何の罪もない無邪気で明るいアリシアが、どうしてこんな目に……。オレはアリシアを守ってあげることができなかった。

「すみません、フランネルさん……。僕の力が足りなくて、アリシアをこんな目にあわせてしまった……」

怒りに震えながら頭をさげるリクの肩に、フランネルは手を置いた。

「君は何も悪くないさ。精一杯アリシアに幸せをくれていた」

そして、悲しげにつぶやいた。

「人間は同じ過ちを繰り返す生き物なのだよ……いつもそうだ」

フランネルは遠くの尾根を見つめながら続けた。

「君はここがどこか、わかるかい?」

リクは突然質問され、うなだれたまま首を横に振った。空の底。それだけではこの不思議な場所の説明にはならないだろう。

「ここは、もともと人間の暮らしていた世界だ。遠い昔、人々は空中の浮島ではなく、この広大な大地に足をつけて生活をしていたのだよ」

大地……。リクはあたりを見回した。薄暗いままだが、霧はだいぶ晴れてかなりの距離を見渡せる。改めて見まわし、リクはその大地の姿に驚愕した。

こんなに高度のある位置から見ても、この大地という空の底は、遥か彼方のどこまでも続いている。雄大な峰がいくつも天に向かって突き出し、その下はなだらかな大地が限りなく続く。濃い霧で隠されその地平線は見えないが、明らかにどんなに大きな浮島よりもはるかに広大で、何よりもその荘厳な景観はリクを圧倒させた。

「あの厚い雲海の下に、こんな世界が広がっていたなんて……」

リクはただ呆然とあたりを見回していた。おごそかなものすら感じさせるこの世界に、いったい何がおこったのだろう。なぜ、人々はこの大地を捨てて、浮島という小さな世界を選んだのか。なぜこの世界は、厚く重い雲の海に閉ざされてしまったのか。

「今もこの大地のどこかに、人はいるんですか?」

フランネルは首を横に振った。

「今この大地にいるのは、私たち一族だけだ。人間も動物も、他にはもうどこにもいない」

悲しげに言うフランネルを見て、リクはふと思い出しつぶやいた。

「猛毒のガス……」

フランネルはゆっくりとうなずき目を伏せた。

「あれは人々が作り出してしまったものだ。はからずもだがね。文明が進むにつれて、人々は様々なものを生み出していった。近代化による大気汚染や争いによる兵器開発、それら全てがあの有毒ガスを生み出したのさ。そしてこの大地はもはや、人どころか生き物の住める場所ではなくなってしまった。有毒な大気はあの厚い雲の層を生み出し、太陽の光さえもこの地には届かなくなってしまった」

「太陽の、光さえも……」

なんということだろう……。すべての命の源である太陽。浮島の野菜たちはそのおかげですくすくと育ち、美味しい食事へと変わっていくのだ。自然の緑もすべて、太陽がなくては育たない。その光が届かなければ、人間は生きていくことなどできはしない。

「幸か不幸か、そのころの人間は高度な科学技術を持っていた。それにより、人々はあの厚い雲の上の正常な空気の中に島を浮かべ始め、そこへ大量の移住を開始した。皮肉なことにその科学技術の進歩がこの地を出る要因になったのだがね。そうそう、あのムクはそのとき、遺伝子操作によって創られたのだよ。ドラゴンという架空の生き物をモデルにね。どうしても移動手段となる便利な生物が必要だったんだろう」

「あのムクが……」

今では大量にいるムク。ムクなしでは今の社会は機能しなかっただろう。

そして、フランネルは眼下の小さな街を見下ろし、そして、厚い雲を見上げた。

「遥か昔、迫害を受けた私たち一族はトラブルを避けてその空中にすんでいたのだ。自分たちの力を使って島を浮かべてね。しかし人々が浮島を作り始めたため、私たちはまた空の上からも追い立てられた。人間はつくづく自分と違うものは忌み嫌う習性があるらしい」

悲しげな笑みを小さく浮かべるフランネルに、リクはなんと言っていいか、わからなかった。今でさえそうだ。グレッグが話してくれた飛人の昔話が頭に浮かんでいた。

「そして私たちは、大地へと降りざるを得なくなった。人々が自然を破壊し、生きていくための機能すら消し去ってしまったこの大地にね。いくらここが高度の高い位置にあっても、あの有毒なガスを少しは吸い込んでしまう。風で舞い上がって流れて来るんだ。アリシアの両親はそのために亡くなった。私たち一族はいつもその毒ガスの脅威にさらされて生活しなければならない。それでも私たちはこの大地を蘇らせようと、緑の苗を少しずつ各地に植える努力を続けている。それも、たいした成果は得られていないがね」

長い長い歴史の中、飛人たちはなんてつらく苦い思いを抱えて生きてきたのだろう。ほんの少し人とは違う力を持っているというだけで。

リクはアリシアを見た。以前は元気に飛び回り、はちきれんばかりの笑顔でリクの心をいつも暖かくしてくれたアリシア。人々の勝手な思いが、こうしてまた、哀れな結果を生み出してしまった。リクは、怒りが深い悲しみに変わるのを感じた。どうして人は愚かな過ちを繰り返すのか。リクの様子を見て、フランネルが厳しい表情で告げた。

「ザイオンは、落ちるよ」

「え?」

何を言われたのかよくわからず、リクは聞き返した。フランネルは今までにない冷たい瞳をしていた。

「落ちるって、……浮島、が……?」

リクには信じられなかった。浮島はアリウムガスで浮かび続ける。そう信じていたのだ。だがリクははっとした。飛人の呪いで島が落ちたというグレッグの話を思い出したからだ。

リクは、黙ったままのフランネルを見つめた。そして、その顔を見て、飛人が浮島を落とすなどということは絶対無いと確信した。この長い歴史の中で、どんなにつらい迫害を何度受けようとも、飛人たちは争いを避けて生きてきた。それは、争いからは何も生まれないということを知っているからだ。

リクは自分の心に確信を得て、言った。

「ザイオンの浮島に、何か問題があるんだね」

それを聞いたフランネルは、表情をふっとやわらげて、リクを見た。

「君は本当におもしろい。他の人間とは違う。君は、私たちを疑わないのだね」

そう言ったフランネルは少しうれしそうな顔をし、話を続けた。

「浮島へ移住した人々は、そこでも近代社会を築こうとした。しかし、発達していく科学技術は、気をつけなければどんどん大気を汚していくんだ。知っているかい?浮島はアリウムガスでだけ浮いているんじゃないんだよ。張り巡らされた木々の根や植物の蔦たちが、必死で島を支えているんだ。…だけど、汚れた大気ではこの大地と同じように自然は死んでしまう……。それなのに浮島は、文明を発展させてどんどん重量を増す。そうして、今まで、いくつもの島が落ちていった。そのたびにこの大地も、汚染された島によって汚れ、大地の自らの回復を妨げる。残った浮島は原始的な生活を営む島たちだったはずなのに、そこからまた、文明は発展し、同じ道をたどって、そして、落ちていく……」

悲しい、あまりにも悲しい人間の歴史だった。繰り返される愚かな行為。飛人たちはどんな思いでそれを見ていたのだろう。関わりを持てば必ず起こる争いを避けるために、ただひたすら傍観者となるしかなかったのだ。

「助けに行かなくては」

リクがつぶやくと、フランネルは不思議そうな顔をした。

「君はアリシアがあんな目にあわされたというのに、そいつらを助けようというのかい?」

確かにそうだった。大切なアリシアを酷い目にあわせたザイオン。多くの争いを自ら巻き起こし、私腹を肥やしているザイオン。そんな人々がどうなっても、どうでもいいんじゃないだろうか?自業自得でありいい気味と思えるはずだ。だが、リクは助けに行かなくてはという気持ちが強く心を占めている自分を自覚していた。

リクはふとライラを思い出した。ザイオンに故郷を奪われたも同然なのに、彼女たちは何よりも命を大切にした。

『命だけは大切にするんだぞ。それが私たちの一致している信念だ。』

レオノールが言ってくれた言葉。そのみんなの思いが、いつのまにか深く心に染み入っていたことをリクは実感していた。そして、ラーザの襲撃で受けた辛く悲しい思い。大切な命を失うということは、まわりのものをも深い暗闇に押し込めることになるのだ。

リクは自らに向かってうなずいていた。

「オレは行きます。フランネルさん、どうか、皆さんの力を貸してください」

リクは強く決意し、フランネルの手を取って頼んだ。リク一人の力で、ザイオンの人々全員を救うのはとても難しいことだった。しかし、フランネルはそのリクの手をやさしく外し、目を伏せた。

「申し訳ないが、私たち一族はもう、彼らに干渉するのはやめたのだよ。姿を現すことによって多くの争いが起きた。島が落ちるのは自ら招き寄せた運命であり、それを彼らは受け入れるべきだ」

「それでも、……それでも、命はかけがえのないものだ」

強く光るリクの眼差しを見て、フランネルはやわらかな笑みをたたえ、そして、そっと息をはいた。

「君にはそう言ってもらいたかったのさ。さすがにアリシアが惚れただけのことはある」

そう言ってフランネルは、明るく笑った。

「本当のところ私も同じように考えている。しかし、一族を動かすことは私にはできなかった。落ちていく島を、やはり私は黙って見ていることはできなかったんだよ。だから、君に教えた。すまないね。君には大変な仕事をさせることになる。なんとか彼らを救って欲しい。そして、できれば、正しい道へと導いて欲しいんだ」

フランネルは一度外した手で、自らリクの両手を握った。

「アリシアの足は、ちゃんとリハビリをすれば元に戻るだろう。失った記憶は、難しいかもしれないが、一族の長の力を借りてみよう。だが、期待はするな。……アリシアを預けてくれるね」

リクはアリシアを見た。疲れたのか、ルルに寄りかかり眠り込んでいる。その寝顔は小さい頃のアリシアと何の変わりもなかった。もう一度会いたいと切望し、やっと会えたアリシアだった。しかしリクは、その寝顔を見て、フランネルに預ける決心をした。

「必ず迎えに来ます。……来てもいいですか?」

恐る恐る聞いてみると、フランネルは笑い、快く了解してくれた。

「ああ、そうそう、あの尾根の向こうに飛行船が落ちているんだ。君たちの船に似ていたが……。使えるようなら乗っていくといい。ムクだけでは大変だろう」

「え?グース号が?」

リクは驚いていた。グース号が落ちたのはラーザの近くだった。ということは、ここはラーザの下の位置になるのか。自分たちの暮らす浮島の下に、こんな世界が広がっていたとは。リクは改めて感慨深い思いを抱いていた。

それから、フランネルは街に戻り、少しの食料と水をリクのために持ってきてくれた。

その間一度も他の飛人を見ることは無かった。それだけ、一族以外の人間に強い警戒心を抱いているのだと実感した。そんな中でも、浮島の危機を教えてくれたフランネル。リクは心から感謝した。

「ザイオンはあと、もって1ヶ月だ。いや、それより早いかもしれない。もう、底が崩れ始めているんだよ。それが落ちる前兆だと長が言っていた。よろしく頼む」

二人は固い握手を交わした。

リクは寝ぼけ顔のアリシアに近づいた。しゃがんでゆっくりと抱き寄せると、アリシアは嫌がることもせず、そのままリクの胸の中におさまっていた。

「アリシア、必ず迎えに来る」

小さく耳元で言い体を離すと、アリシアは不思議そうな顔をしてリクを見ているだけだった。リクは名残惜しいながらも立ち上がると、ルルの鞍に足をかけて乗り込んだ。

「ルル、頼むぞ」

ルルはキーっと鳴いて返事をしたようだった。

フランネルが微笑みながら言う。

「ムクは、ある国の言葉で夢空と書く。あの空の上への移住に、大いなる人類の夢を抱いていたのだろう。どうか、あの輝く太陽の下では、夢のようにすばらしい世界を保ち続けて欲しい」

「はい!」

リクはルルとともに飛びあがった。すぐに眼下は霧の中に埋もれ、アリシアの姿はあっという間に見えなくなってしまった。

<<前の話  次の話>> 目次

PAGETOP
Copyright © Cloud Nine All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.